マラソン・中長距離競技の指導者 小出義雄監督
『仕事のプロは、強い思い・高い志を持って努力する』
オリンピックのマラソン競技でメダリストとなった有森裕子さんや高橋尚子さんを小出監督は育て上げられました。2人とも小出監督がスカウトした選手ではなく、自分から小出監督の門を叩いて来られました。2人とも当初社会人選手として全然実績がなく、チームの中でも注目される選手ではありませんでした。そんな2人がオリンピックメダリストへと成長できたのは「志の高さ」ではなかったかと小出監督はおっしゃられていたそうです。
例えば「他の選手が1時間練習すれば私は2時間練習します」とか、「どんなきつい練習にも耐えてみせます」とか、他の選手と比べて並外れた思いの強さが、志の高さがあったそうです。もちろん、志を高くするだけではなく、それを実現させるために人並みならぬ努力もされていらっしゃいます。
社会に出てすぐに自分がやりたかった仕事ができる人はいません。そのため、大半の人は自分の想いとはかけ離れた現実を知って、当初の想いを簡単に捨ててしまいがちです。しかし、本当の仕事のプロは自分の目標に向かって黙々と日々の仕事に没頭します。自分の目標からはるか遠いところに今いたとしても、日々の仕事をきっちりとこなし、その目標の実現に向けて必死に努力をされています。
「どうしてもこうなりたい!」
という強い志がいつか自分の目標を実現させられる人間になれます。
(参考文献:社長のノート)