返報性の原理
『好きになってくれた人を好きになる、受けた好意を返したくなる人間の心理』
人間は集団生活を送っていく中で、助け合わなければ生きていくことができません。私たちの祖先が長い間かけて培ってきた本能的な部分でもあります。人が誰かから恩を受けた際、それをお返ししなければならない気持ちになることを心理学的に「返報性の原理」と言います。
例えば、スーパーの食品コーナーでソーセージを試食したら、「買わないと悪いかな…」という気持ちになったり、残業を手伝ってくれた人には「今度は自分が残業を手伝ってあげよう」と考えるようになったりすることです。
好意を示してくれた相手には好意的な印象を抱くようになるので、周囲の人に好意を持って欲しいなら、まずは自分から好意を示すようになされたらいいと思います。
逆に嫌悪感や敵意を持つと相手も同じように悪い印象を持つようになります。これを「反意の互恵性」と言います。