金融検査マニュアルの廃止について
『平成31年4月1日以降、廃止予定』
〇現行の「金融検査マニュアル」は、かつて貸し渋り・貸しはがしが横行したときに不良債権対策として導入され、厳格な資産査定や法令順守を各金融機関へ促しました。
〇金融検査マニュアルを廃止することにより、画一的な審査ではなく金融機関の創意工夫を施した審査体制の確立、金融仲介機能の発揮、企業の持続的成長、過去から未来へ、部分から全体へ、探求型対話、顧客との共通価値の創造(顧客とともに成長できるビジネスモデルの確立)、経営課題に対する適切なコンサルティング機能の発揮などが期待されています。
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企業は本業を通じて顧客・地域社会と共通の価値を創造することにより、新しい市場と競争上の優位性を形成できると論じられています。
〇事業性評価(必要以上に担保や保証に依存することなく、その企業の現状や将来性を評価すること)や非財務情報による分析(経営理念の実行、経営目標の共有、後継者の有無、技術力や販売力の強み、従業員定着率、顧客リピート率など)が融資審査で考慮されるようになっていくのではないかと予想されています。