マイナンバーの本当のところ

12月4日、マイナンバーの現状や行く末などを研究されている元自治体職員が講師のセミナーへ参加してきました。
まず、マイナンバーは「散在する個人情報を名寄せすること」が目的で、2017年11月に行政機関等を結ぶ情報提供ネットワークシステムがようやく稼働し始めたので、本格的な名寄せ活動はこれからだそうです。
名寄せした情報を元に政府がやろうとしていることは、「真に支援が必要な者」と「必要でない者」との仕分けです。生活保護申請者のうち、「真の貧困」と「偽りの申請」を見分けるというのはおわかりになると思いますが、もっと深いところでは「助ける価値のある人間かどうか」の選別もあるみたいで、例えば身体障害者で社会保険料が一般的な金額よりも多額に使用されている人は、多額に使用する価値がある人かどうか見極めて、社会保障負担や給付を「さじ加減」することも視野にいれているそうです。また、テロ防止や事件解決に向けて迅速な犯人特定のために警察へ顔写真付きで情報提供が行われるなど、基本的人権が大きく侵害される可能性を秘めているのに、多くの国民はあまり関心がない、他人事のような感じがするので、極めて日本的だとおっしゃられていました。