フォール・コンセンサス効果
『「他の人もきっとそう!」と思い込むのは大間違い』
「自分はこう思う。世の中の大多数の人は、そう思っているに違いない」と無意識のうちに自分は一般的だ、多数派だと考え、他人だって自分と同じ発想であるに違いないと思う心理を「フォール・コンセンサス効果」と言いいます。
この効果はさまざまな心理実験で明らかにされています。例えばA・Bという2つの選択肢を呈示し、被験者に選んでもらった後で「他の人はどちらを選択されると思いますか?」と聞いたところ、Aを選んだ人もBを選んだ人も、どちらも自分と同じものを他人も選ぶだろうと答えた人の方が多かったそうです。
しかし当然ながら、この思い込みは間違っていることもあります。自分が考えたことが、実は甚だしい思い込みにすぎない可能性もあるので、安易に思い込みすぎないようにしなければいけません。
また、この効果を有効に使う方法もあります。あと一歩で契約を取れそうというときに、「他のお客様の声」などを見せると、「みんな一緒の考えだ」と共感して契約が取れる場合があります。人は周囲と違う行動や考え方をすることに不安を感じ、同じと感じることで安心するという心理テクニックを応用した営業方法ともいえます。
(参考:ビジネス法則大全)