メインバンクとは その1
辞書ではメインバンクを次のように説明しています。
「企業の経営活動において、その取引銀行の中で最も多額の融資を受け、人的・資本的に、あるいは情報の上で密接な関係にある銀行をいう」
確かに融資残高が1番多い銀行をメインバンクと位置付けるのもわかりますが、私の規定するメインバンクとは
『困ったときに助けてくれる、適切なサポートをしてくれる、本当に頼りになる金融機関』だと思います。
会社業績の良いときや担保力が充分あるときは、どこの銀行も融資に応じて貰えます。リスクのない融資であれば尚更です。
例え業績悪化に陥ろうとも資金繰りに窮する状況になろうとも、応援してくれる・親身になって相談に乗ってくれる銀行こそ本当のメインバンクであり、そういった銀行を作っておくことは経営者の重要な仕事といえます。
では、親しい関係を構築するにはどうすればいいのか?
私が実践している方法は
①確定申告終了後、決算資料をこちらから銀行へ持参する
②今期の決算内容と来期以降の展望を話す
決算資料を自ら持参する企業はかなり少ないので、こちらからの誠意を示す意味として銀行の印象が良くなりますし、銀行が1番知りたいのは「将来性」なので、具体的な目標数字・未来戦略などをしっかり立てて行動していることが示せれば、銀行との距離がグッと縮まると思います。