保有効果

『「〇〇までなら返品OK」でも実際はあまり返品しない理由とは?』
本や食器、筆記用具など特別に価値があるものではなくとも、人は一度手に入れると大切だ、手放したくないという思いを抱くようになります。所有物に対して実際よりも高い価値を感じるようになる心理作用を「保有効果」といいます。
行動経済学の観点からは、保有効果は手放すことで損をしたくないという損失回避の心理が働くために生じると見られています。買うことは利益であり、手放すことは損失と感じてしまいます。そして、人は利益よりも損失回避のほうを優先する傾向にあります。「いつか役に立つかもしれない」「今はこの服は着ないにしても、着たくなったときに後悔したくない」といった気持ちが働いて、家の中がものでいっぱいになってしまっている人は少なくありません。
(参考文献:ビジネス法則大全)